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直接法

【読み】
ちょくせつほう
【英語】
direct method
【書籍】
QDT 2009年11月号
【ページ】
66、67

キーワード解説

直接法とは、レジン築盛やワックスパターン採得などを口腔内で直接行うことを総称する語である。窩洞形成直後の複雑窩洞にインレーワックスを圧入して直接ワックスパターンを得る「直接法ろう形成」などがこれにあたるが、近年ではコンポジットレジンを口腔内の天然歯や修復物に直接築盛する修復法や、同じくコンポジットレジンを用いた口腔内における支台築造をさす場合が多い。こうした直接法による修復処置には、(1)仮封中の微少漏洩が避けられる、(2)間接法にくらべて歯質削除量を削減できる場合が多い、(3)来院回数を削減できる、といった利点がある一方、部位や材料によって賦形性や耐久性に問題が生じるといった問題点もあるため、その適応には部位に応じた力学的な配慮や天然歯形態の理解、そして接着技術に対する理解が必須となる。