キーワード
キーワード解説:
機械的損傷による新鮮創に対しては、基本的には第1期癒合を目指し、できるだけ速やかに十分な水圧をかけて大量の滅菌生理食塩液で創を洗浄し、異物や細菌を除去する。創内への消毒薬の使用は、創傷の治癒を妨げる。明らかな感染創で、消毒薬使用のメリットがデメリットを上回る場合に限り使用するが、その後、滅菌生理食塩液で消毒薬を十分に洗い流す。
手術創など条件のよい創傷では、1期的に縫合閉鎖すれば、48時間で上皮細胞が表面を覆うことから、それ以降の創の消毒は基本的に必要ない。透明のフィルムドレッシングを貼付し、感染や血腫形成がないことを確認しつつ、経過観察を行う。手術創では4日程度ドレッシング材を貼付したままにしておくだけでよい。