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チタンのバイオロジカルエイジング

【読み】:ちたんのばいおろじかるえいじんぐ
【英語】:biological aging of titanium
【書籍】: 別冊 脱・チタンエイジング─スーパーオッセオインテグレーション─
【ページ】:53

キーワード解説:

時間経過に応じて、チタン表面に大気中の炭化水素が付着し、化学的コンタミ(汚染・混入)が生じること。加工直後の新鮮チタン表面の炭素の割合は約18%であるのに対し、4週間経過したチタン表面では50~60%に増加するとされる。この現象は、日常臨床に応用されるチタンインプラントの生物学的活性およびオッセオインテグレーションに大きな影響を与える。具体的には、4週間経過したチタンインプラントの表面においては細胞増殖能力が30%低下するほか、アルカリフォスファターゼの産生量、カルシウム沈着量も減少する。また、骨結合能も新鮮チタン表面に比べて半分以下になるとされる。チタンインプラントは患者に使用される時点でバイオロジカルエイジングの途中または完了した状態にあること、またどの程度老化しているかわからないことから、同じインプラントシステムであっても、製品によって骨との結合能力に差が生じる可能性があると考えられる。