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エナメル上皮腫

【読み】
えなめるじょうひしゅ
【英語】
ameloblastoma
【書籍】
困ったときに役立つ 口腔外科症例集
【ページ】
28

キーワード解説

歯原性の良性腫瘍。エナメル器を構成する細胞が増殖したもので、緩慢に骨を破壊しながら増大し、皮質骨が薄くなると羊皮紙音(皮膚・粘膜の上から圧迫した際、ペコペコという音)を呈するようになる。単房性または多房性で、埋伏歯が存在することも多い。上顎と下顎の発生率は1:10で、下顎臼歯部、下顎角部に好発する。腫瘍細胞が充実性に増殖したものを充実型エナメル上皮腫、腫瘍の一部あるいは大部分が嚢胞化したものを嚢胞型エナメル上皮腫と呼んで区別する。