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抗血栓療法患者の抜歯時の止血方法

【読み】:こうけっせんりょうほうかんじゃのばっしじのしけつほうほう
【英語】:hemostatic management of tooth extraction in the patients receiving antithrombotic therapy
【書籍】: これならわかるビスフォスフォネートと抗血栓薬服用患者への対応
【ページ】:80

キーワード解説:

ワルファリンを服用している場合、通常より止血しにくいために適切な局所止血処置を行うことが重要である。抜歯窩に吸収性ゼラチンスポンジなどの局所止血剤を填入し、創縁を縫合、ガーゼによる圧迫止血を長めに行う。アスピリンなどの抗血小板薬は、抜歯時の出血にほとんど影響を与えないとされているが、われわれは抜歯後にできるだけ縫合をしている。また出血時間が延長している症例や、高齢者でガーゼによる圧迫止血が困難な場合、または遠方から来院する患者や複数歯の抜歯症例では、吸収性ゼラチンスポンジなどを抜歯窩に填塞し縫合している。抗血栓療法患者の抜歯における止血処置に関する論文では、ゼラチンスポンジ、酸化セルロースとフィブリン糊は同等に有効であると報告されている。後出血の発生率に差がないため、コストパフォーマンスの点から比較的安価な吸収性ゼラチンスポンジ(スポンゼル)の使用が推奨される。