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上顎前歯部における酸蝕症の分類

【読み】:じょうがくぜんしぶにおけるさんしょくしょのぶんるい
【英語】:classification of the anterior maxillary dentition affected by dental erosion

キーワード解説:

酸蝕症でもっとも症状が顕著な上顎前歯部における、治療選択と予後診断を臨床的に評価するための分類。Belserら(2010年)が提案した。
5つのパラメータ(咬合接触域における象牙質露出、切縁部分の残存の程度、臨床的歯冠長、エナメル質表面、生活歯髄の状態)を評価のベースとし、以下の6段階に分類する。
ACEクラスI:象牙質露出を認めない基底結節の平坦化
ACEクラスII:口蓋側部(咬合接触領域)の象牙質露出、切縁部における損傷は認めないもの
ACEクラスIII:口蓋側部における明らかな象牙質露出と切縁部分の損傷(2mm以下)を呈するもの
ACEクラスIV:口蓋側部に露出した象牙質と切縁部分の喪失(2mm超)、唇側部のエナメル質は残存しているもの
ACEクラスV:口蓋側部に及ぶ象牙質の露出と歯の切縁部分の長さの喪失(2mm以上)、唇側部のエナメル質の著しい減少/喪失をきたしているもの
ACEクラスVI:歯髄壊死に至る進行した歯質の損失