キーワード
キーワード解説:
前方に転位した関節円板が開口によっても下顎頭に復位することができない状態で、クローズドロックとよばれることがある。急性と慢性の場合がある。急性の場合は開口障害の原因となるが、ほとんどの場合は時間の経過とともに、下顎頭が転位した関節円板を徐々に前方に押し出すことで再び開口距離が増大し、最終的にほぼ正常な開口距離を回復する。
しかし、症例によっては開口障害の期間中に関節腔内の線維性癒着が進行し、関節鏡による手術が必要になる場合もあるので、急性期が過ぎたところで、早期に関節の可動化を図ることが重要である。