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間葉系幹細胞

【読み】
かんようけいかんさいぼう
【英語】
mesenchymal stem cell
【書籍】
PRD 2011年3号
【ページ】
44

キーワード解説

間葉由来の幹細胞。間葉系組織の骨芽細胞、軟骨細胞、筋細胞、脂肪細胞に分化する能力をもつほか、間葉系に属さない細胞へも分化可能であることがわかってきている。採取がもっとも容易なのは骨髄間葉系幹細胞である。
歯科においては、血液供給が乏しく、細胞の集積が限定されるような部位の骨欠損や歯周組織欠損に幹細胞を添加し、組織再生に重要な細胞に分化させることで再生を促進する方法が試みられている。
抗原となる細胞成分を除去済の、間葉系幹細胞を豊富に含む移植材料を歯周組織欠損に填入したのち緑色蛍光タンパク質で標識したところ、セメント芽細胞、骨芽細胞、骨細胞、歯根膜線維芽細胞に分化したとの報告があり、移植材料としての利用による歯周組織再生が見込まれる。