キーワード
キーワード解説:
エンドポイント(あるいはアウトカム)とは臨床試験における結果の指標であり、臨床所見を直接的に示す「真のエンドポイント」と、間接的に臨床結果を表す「代理のエンドポイント」とに分類される。前者には患者の自覚症状や生存率、あるいは疾患の発生率など、後者には血液検査や腫瘍マーカー、あるいは組織検査や遺伝子診断などが挙げられる。通常、両者は相関関係にあり、さらに「代理のエンドポイント」は「真のエンドポイント」に比べ、数値化、可視化しやすいという特徴を有する。しかし、この両者は時として関連が一致しない場合もある。患者にとって重要なのは「代理の」数値ではなく臨床症状であり、これが真のエンドポイントを「患者立脚型エンドポイント」とも称する所以である。医療従事者側は「代理のエンドポイント」の値にばかりに目が移りがちで、しばしば臨床ではこのことが問題となる。