Quint Dental Gate 歯科のコミュニケーションサイト

文字サイズ
標準
特大

キーワード

編集部が厳選してお届けする歯科関連キーワードの一覧ページです。会員登録されると、キーワード検索機能が無料でご利用いただけます。会員登録はこちら≫≫≫

中心結節

【読み】:ちゅうしんけっせつ
【英語】:central cusp
【書籍】: 新装版 エンドに強くなる本
【ページ】:240

キーワード解説:

中心結節は臼歯咬合面に発現する形成異常のひとつで、咬合面中央部に象牙質とエナメル質が突起した状態を呈する。歯髄腔が内部に入り込んでいない結節もあるが、結節の外形と相似形に歯髄腔が突起内に入り込み、髄角を形成していることが多い。このような中心結節は歯内治療上、重要な意味を有する。歯が萌出するときにすでに中心結節は形成されており、萌出直後に咬合、あるいは咀嚼によって結節が破折する可能性がある。歯髄腔が中心結節内部にまで入り込んでいると、破折に伴って露髄し、歯髄は感染する。また、咬耗が進んで第二象牙質の形成が追いつかない場合にも露髄を生じる。露髄した初期には接触痛を生じることがある。歯髄腔は開放されているので、食渣が停滞して急性発作を生じるほかには急性歯髄炎症状が現れることは少なく、露髄は見過ごされやすいので注意が必要である。