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疼痛性障害

【読み】:とうつうせいしょうがい
【英語】:pain disorder
【書籍】: 別冊 TMD YEAR BOOK 2011 アゴの痛みに対処する
【ページ】:111

キーワード解説:

身体表現性障害の下位分類の1つ。1つ以上の重篤な疼痛(痛み)が主訴となっているが、それに見合うだけの器質的異常が認められない場合に本疾患と診断される。患者は通常、疼痛による著しい苦痛を訴え、社会的・職業的にも支障をきたしている。またその疼痛は、ストレスなどの心理的要因により悪化するのが特徴である。「心理的要因と関連した疼痛性障害」と「心理的要因と一般身体疾患の両方に関連している疼痛性障害」の2つに大別され、それぞれ「307.80」「307.89」とコードされている。前者は、心理的要因のみで疼痛が発症していると判断されるものであり、後者は、心理的要因と一般身体疾患の両方が存在し、疼痛の発症、重症度、悪化、持続に重要な役割を果たしていると判断されるものである。臨床的には、「実際の器質的異常に見合わないほど重篤な自覚症状を訴える」という状態になる。疼痛性障害には三環系抗うつ薬が奏効するというエビデンスがある。