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ルートトランク

【読み】
るーととらんく
【英語】
root trunk
【書籍】
歯科衛生士 2012年6月号
【ページ】
40

キーワード解説

ルートトランクとは、複数根歯のCEJから根分岐部までの部位のことである。根幹ともいう。ルートトランクが短いと根分岐部病変を発症しやすい。一方ルートトランクの長い歯は根分岐部病変を起こしにくく、骨吸収が起きても根分岐部が露出しにくいが、歯周病が進行しいったん露出してしまうと保存不可能となることが多い。
ルートトランクの長さの分類は、短いもので上顎3mm下顎2mm、平均的なものはで上顎4mm下顎3mm、長いものは上顎5mm下顎4mmとされている(Ochsenbein C. 1986)。また上顎第一大臼歯のルートトランクの長さの平均値は4.35mm、下顎第一大臼歯は2.54mmとする説(Hou GL, Tsai CC. 1997)、上顎第一大臼歯のルートトランクの長さの平均値を4.2mm(Gher MW Jr, Dunlap RW. 1985)、下顎第一大臼歯を3.21mmとする説もある(Morita M. 1990)。