キーワード
キーワード解説:
破壊靭性の計測法のひとつ。ISOでは推奨されていないが、研究現場では広く採用されてきた。試験片の表面にビッカース硬さ計で圧痕をつけ、圧痕の端からの亀裂の長さを観察して、計算式で破壊靭性を求める方法。IF法の試験方法自体は簡便であるが、破壊靭性を導き出す計算式は多数提案されている。計算式に必要な入力すべき値を見ると、圧子の荷重、ビッカース圧痕の長さ、亀裂の長さ、ビッカース硬さなどはIF法の設定や計測で入力できるが、材料の弾性係数が必要になる計算式がある。そのため、セラミックスなど弾性係数を正確に測定することが難しい素材では計算式の選定に注意が必要である。また、高強度のジルコニア系複合材料は、IF法では破壊靭性が正確に測定できないことが指摘されている。