キーワード
キーワード解説:
近年の根管形成の新しい概念として登場した、レシプロケーティングモーション(反復運動)を用い、1本のファイルで根管形成を行うワンファイルシステムのこと。シングルペイシェントユース(single patient use)とも呼ばれる。レシプロケーティングモーションは、反時計回りの回転で根管壁を削除し、時計回りの動きでファイルの食い込みを放出する。この動きは、根管系の湾曲を最小限に維持するとされているbalanced force techniqueに類似しており、この手技とNi-Ti製ファイルの超弾性と根管追従性が、シングルユースファイルの登場を可能にしたといわれている。本邦ではデンツプライ三金のwave●one(R)、茂久田商会のRECIPROC(R)などがある。