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流行性耳下腺炎

【読み】:りゅうこうせいじかせんえん
【英語】:mumps / epidemic parotitis
【書籍】: 薬’15/’16
【ページ】:64

キーワード解説:

パラミクソウイルス科のムンプスウイルスの感染によって発生する。飛沫感染ならびに接触感染により感染する。初めは気道に感染し、ウイルス血症を生じ、唾液腺などに感染を起こし、ムンプス症候群を起こす。不顕性感染が罹患者の1/3程度と多いのも特徴で、感染経路が不明のことも多い。通常、一度感染すると永久免疫を獲得する。2~12歳への感染が一般的であるが、成人でも感染することもある。現在の罹患者の大部分は予防接種未接種者である。通常、潜伏期間は14~24日間程度で、発症から12〜24時間以内に耳下腺腫脹と疼痛が60〜70%で発生する。両側耳下腺が腫脹することが多く、片側腫脹が生じてから、1~2日後に反対側が腫脹してくることが多いが、片側腫脹だけで終わることもある(25%)。耳下腺腫脹は、2日目に最も著明であり、3〜4日でゆっくり消失する。耳下腺腫脹がなくなれば感染力はなくなるが、腫脹の消失後3日間は外出を避ける。