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半導体レーザー

【読み】
はんどうたいれーざー
【英語】
diode laser
【書籍】
別冊マイクロデンティストリーYEARBOOK2017
【ページ】
65ページ

キーワード解説

 半導体レーザー(ダイオードレーザー)にはさまざまな波長の製品が存在するが、医療用としてもっとも一般的な波長は810nmのものである。半導体レーザーは半導体を活性媒体とし、Nd:YAGレーザーなど他のレーザーが励起用に高電圧が必要で大型の電源やラジエーターを装備するのに対し、非常に小型でコードレスの機器も普及している。照射形式はパルス波ではなく連続波で、半導体への電流をオン・オフすることで断続波を得る。一般に断続波のほうが低侵襲と言われている。最大出力は5~15W程度である。レーザーは基本的に生体に照射された後、被吸収体へ吸収され発熱した結果、蒸散や切開が成立する。半導体レーザーは理論的にはヘモグロビンやメラニンなどの濃い色によく吸収され、そこで効果が発現することになるが、臨床では必ずしもそうならないことが多い。