キーワード
キーワード解説:
Ngら(2008)は、術前、術中、術後に分けて、以下のように報告している。
術前の因子:患者の年齢、性別、医科的既往歴、術前疼痛と腫脹の有無、歯種、術前の歯髄の状態(抜髄症例か壊死歯髄症例か)、術前の根尖部周囲組織の状態(根尖病変の有無と大きさ、再治療歯か否か、再治療歯の場合は根管内の形態が破壊されているのか維持されているのか) など
術中の因子:ラバーダムの使用、根尖部の拡大形成の大きさ、根管内障害物の有無、根管洗浄、根管貼薬剤、細菌培養試験、テクニカルエラーの有無、根管充填材料と根管充填材の到達位置と質、治療回数、フレアーアップの有無 など
術後の因子:修復処置の質、単独修復かブリッジや義歯の鉤歯としての修復か など
これらはすべて重要であり、つねにこれらを考えて治療を行わなければならないが、なかでもラバーダムの使用と根尖病変の有無、歯冠修復の質が、もっとも重要な因子となる。