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成長期の開咬治療

【読み】:せいちょうきのかいこうちりょう
【英語】:open bite in growing children
【書籍】: 別冊ザ・クインテッセンス「臨床家のための矯正YEARBOOK2017」
【ページ】:14

キーワード解説:

 開咬は、矯正歯科治療後の長期安定性を得ることが比較的困難な不正咬合ととらえることができる。舌習癖や吸指癖等をともなう成長期の患者に対しては、行動変容を促して咬合への影響を最小限に抑える方策が講じられる。また、必要に応じて筋機能や顎成長の改善を図り、さらに舌・口唇・頬粘膜等の軟組織からの定常圧や機能圧の平衡が保たれる部位に歯を移動して咬合の安定化を図る治療が行われる。一方、矯正歯科治療単独では満足しうる結果が得られないような重度の骨格性開咬症例においては、むしろ早期からの治療介入は控えて、成長終了後に上下顎の骨格性不調和の改善を目的とした外科的矯正治療を行うこともある。