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骨髄を含む海綿骨骨梁移植

【読み】:こつずいをふくむかいめんこつこつりょういしょく
【英語】:particulate-cancellous-bone and marrow graft
【書籍】: スペシャリストたちに学ぶインプラントのための骨増生
【ページ】:63

キーワード解説:

 口腔外では腸骨や脛骨、口腔内ではオトガイ部や上顎結節より採取される骨髄を含んだ海綿骨骨梁を用いた骨造成の手法。骨髄を含む海綿骨骨梁移植は、移植骨の表面積が広く、空隙が大きいため拡散によって栄養されやすく、また皮質骨に比べ血管の再形成も行われやすいため、多くの骨形成細胞が生き残って高い骨形成能を示し、移植された骨形成細胞から直接新生骨が形成される。また、多数の骨髄幹細胞が存在し、これが骨形成細胞に分化し、新生骨の形成添加が早期より開始される。
 移植骨の生着や造骨機転の面からは、骨髄を含む海綿骨骨梁移植のほうがブロック骨移植よりもはるかに有利であるが、形態付与、力学的強度の面ではブロック骨移植のほうがすぐれている。