キーワード
キーワード解説:
アセチルコリンとは、副交感神経、運動神経などの神経細胞から放出される神経伝達物質である。神経細胞から神経細胞へ情報が伝わる際、神経細胞の情報発信機であるシナプスから受信機である樹状突起へと電気信号が到達するが、シナプスから樹状突起に電気信号を伝える役割を担うのが、神経伝達物質であるアセチルコリンである。
アセチルコリンは、不足すると認知障害などの症状を引き起こすとされ、たとえばアルツハイマー型認知症では、アセチルコリン分泌量の減少が顕著に観察されることが知られている。
神経細胞から生産されるアセチルコリンは、正常に咀嚼できない状態が続くと減少することが明らかになっており、咀嚼機能の維持が、認知機能の低下防止に重要な意味を持つことが示唆されている。