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免疫グロブリンA

【読み】:めんえきぐろぶりんえー
【英語】:immunoglobulin a
【書籍】: nico 2018年 6月号
【ページ】:17

キーワード解説:

 免疫グロブリンAは、からだを細菌やウイルスから守る、体内の抗体の1種。口腔内粘膜や気道、腸管唾液のほか、唾液、母乳、涙、鼻水、腸分泌液などの体液に多く存在し、からだの局所で感染症を防いでいる。
 とくに、唾液に含まれる免疫グロブリンAの分泌量は1日50~100mgにも及び、細菌やウイルスの粘膜への付着と侵入を防ぐ働きを担う。唾液の分泌量が減少すると免疫グロブリンAの働きも減退するため、唾液の分泌は口腔の健康のみならず、全身の免疫力にとっても重要な意味を持つ。
 唾液中の免疫グロブリンAは、疲労やストレスにより低下するため、唾液中の免疫グロブリンA量を検査すると、その人の疲労度や免疫力の指標を得ることができる。唾液の採取で簡便に検査できるため、運動生理学の分野では、選手の疲労度の把握と体調管理に用いられはじめている。