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上顎神経の分布

【読み】
じょうがくしんけいのぶんぷ
【英語】
distribution of maxillary nerve
【書籍】
ザ・クインテッセンス 2019年 1月号
【ページ】
131

キーワード解説

 上顎神経は、正円孔を出た直後に翼口蓋窩にある翼口蓋神経節に枝を出す。翼口蓋神経節で自律神経を受け、その後、大・小口蓋神経を下方に出し、これが上顎口蓋側歯肉、硬口蓋や軟口蓋粘膜に分布する。顎動脈から分枝した下行口蓋動脈も同様の経路をたどり、大・小口蓋動脈となる。また、上顎洞後壁から上顎神経後上歯槽枝が侵入し、上顎洞や上顎大臼歯の知覚を支配する。上顎神経本幹は眼窩下管内に入り、眼窩下神経と名前を変え前方に進み、眼窩下孔から顔面表層へと出ていく。眼窩下管内の途中で中上歯槽枝、眼窩下孔を出る直前に前上歯槽枝を出す。