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歯周病菌ピラミッド

【読み】
ししゅうびょうきんぴらみっど
【英語】
pyramid of periodontal bacteria
【書籍】
歯科衛生士 2019年 1月号
【ページ】
61

キーワード解説

 歯周病原性バイオフィルムが実際に歯周病を発症させるかどうかは構成細菌種によって決定される。バイオフィルム常在菌は病原性ごとに3つに分類されており、この分類を示すのが歯周病菌ピラミッドである。歯周病菌ピラミッドの最下層には善玉菌と弱毒菌、中層には低病原性歯周病菌、そして最上層にはレッドコンプレックスと称される高病原性歯周病菌が配置されている。頂点にPorphyromonas gingivalisが棲み着いたピラミッドがもっとも高い歯周病原性をもっている。
 この歯周病菌ピラミッドは、幼い頃から長い時間をかけてさまざまな菌種が感染することによって積み上げられていくが、下層から順番に積み上げられないと成立しない。18歳以降にPorphyromonas gingivalisが感染して最上層が構築されることで完成する。