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後上歯槽神経

【読み】
こうじょうしそうしんけい
【英語】
posterior superior alveolar nerve
【書籍】
ザ・クインテッセンス 2019年 2月号
【ページ】
125

キーワード解説

 後上歯槽神経とは、後上歯槽動脈と伴走する神経であり、解剖学用語を規定するTA(Terminologia Anatomica)によると、正確には上顎神経後上歯槽枝(posterior alveolar branch of maxillary nerve)という。一般的には、第一大臼歯近心頬側根以外の上顎大臼歯および上顎洞の知覚を支配するとされ、また、その枝が一部頬神経とともに頬側歯肉・歯槽粘膜も支配すると考えられている。日本の歯科臨床ではあまり一般的ではないが、上顎結節伝達麻酔(posterior superior alveolar nerve block)は後上歯槽神経をブロックするもので、上顎大臼歯(第一大臼歯の場合は補助の浸潤麻酔が必要)の治療に利用される。