人工骨(骨補填材料)
- 【読み】
- じんこうこつ(こつほてんざいりょう)
- 【英語】
- artificial bone(bone prosthetic material)
- 【書籍】
- 骨補填材料&メンブレンの歴史的変遷と最新トレンド
- 【ページ】
- 9
キーワード解説
歯槽骨の再生に用いられる材料のうち、天然由来の骨ではなく、人工的に化学成分を合成し、生産されたものを指す。1961年にPeltierが石膏(硫酸カルシウム)を移植したのが最初の報告で、現代では材料として、バイオセラミックス、バイオアクティブガラス、ハイドロキシアパタイト(HA)、リン酸三カルシウム(TCP)、炭酸アパタイトを用いたものが世界的に流通している。法制上他家骨が使いづらく、異種骨も最近まで承認されていなかった本邦では、人工骨の製品開発・臨床応用が多くなされている。しかしいまだ骨誘導能をもつ人工骨はないため、この分野のさらなる発展が期待される。