アンテリアループ
- 【読み】
- あんてりあるーぷ
- 【英語】
- anterior loop
- 【書籍】
- ザ・クインテッセンス 2019年 3月号
- 【ページ】
- 111
キーワード解説
インプラント埋入などの骨内の処置をともなう外科において、オトガイ孔の位置と同様に重要なのがアンテリアループの存在である。一般的にオトガイ孔は下顎管から後外上方にループを描きながら下顎骨の外側表面に開口することが知られており、それをアンテリアループと呼ぶ。両側オトガイ孔間へのインプラント手術後に一時的もしくは永久的な知覚麻痺が出たケースはそれぞれ8.5~24%、7%と報告されているが、こういったケースの一部ではアンテリアループを損傷している可能性がある。アンテリアループの報告にはばらつきがあり、28~94%に存在するとされているが、ほとんどの研究ではその長さを一次元的に計測している。