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インプラント体の材料

【読み】
いんぷらんとたいのざいりょう
【英語】
materials of dental implant’s body
【書籍】
インプラント YEARBOOK 2019
【ページ】
12

キーワード解説

 インプラント体の材料として現在使われているのはチタンやジルコニアであるが、それらに代わる第3の材料として窒化ケイ素(Si3N4)の応用が検討されている。整形外科領域ではすでに使用されている窒化ケイ素の表面は抗菌特性を有することが示されており、口腔内での使用に適しているのではないかと考えられている。また、もともとは米国航空宇宙局(NASA)のロケットエンジンのような熱機関で使用されていた材料のため、機械的強度・低弾性・耐摩耗性の要件は備えており、さらに酸化イットリア(Y2O3)を加えることによって強度と耐久性の増加も示している。
 今後は「チタンインプラント」、「ジルコニアインプラント」に続き、「窒化ケイ素インプラント」が新しい歯科用インプラントとして注目されるかもしれない。