キーワード
キーワード解説:
サルコペニアは、加齢や運動不足によって生じる骨格筋量や筋力の低下をいうが、サルコペニア肥満とは、それにさらに肥満が加わった状態を指す。
サルコペニアのリスク因子としては、咀嚼能力の低下にともなうタンパク質摂取不足(とくに肉類の摂取不足)がつとに指摘されている。サルコペニア肥満の場合は、咀嚼能力の低下により軟らかく食べやすい糖質偏重食を摂ることによる高カロリー(低タンパク質)摂取が重大なリスク因子であることが明らかになっている。
サルコペニア肥満は、体力、運動機能の低下に加え、糖尿病や脳梗塞、心筋梗塞などの発症(重症化)のリスクも上昇させるため、高齢者が要介護状態に陥る重大な因子として問題視されている。