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付加製造法

【読み】:ふかせいぞうほう
【英語】:additive manufacturing method
【書籍】: QDT 2019年 11月号
【ページ】:47

キーワード解説:

 従来、歯列模型などの造形は機械加工(ミリング)技術で行っていたが、材料を浪費する、複雑形状の装置は製作できないという欠点があった。そのため、3Dプリンターを用いた付加製造法が開発され、材料の浪費を最小限度とし、複雑形状の装置の製作を可能とした。歯科で利用されている付加製造法にはポリジェット方式と熱溶解堆積方式がある。ポリジェット方式は、3Dプリンターにより光硬化型レジンを連続的に重ね、3Dオブジェクトを製作するためのコンピュータ制御の下で光硬化過程を経て成形する。熱溶解堆積方式は、熱いノズルを通して押し出される熱可塑性材料を使って3D模型を成形する。付加製造法は低い製作コストと簡便な操作性が特長であるが、収縮により誤差を生じ、また使用するポリマーのほとんどはブロックからミリングされた材料よりも完成表面が弱く、階段状に蓄積した層による凸凹面を完全に除去できないという欠点をもつ。