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先天性心疾患

【読み】:せんてんせいしんしっかん
【英語】:congenital heart defect
【書籍】: ザ・クインテッセンス 2019年 12月号
【ページ】:115

キーワード解説:

 先天性心疾患とは、出生時に心臓やその周囲の大血管に形態異常があり、心機能が障害された疾患である。その病態は右左短絡によって体循環に非酸素化血が流入するチアノーゼ性心疾患(ファロー四徴症、完全大血管転位症、左心低形成、単心室症など)と、左右短絡により体血流が低下し低心拍出となる非チアノーゼ性(心不全型)心疾患(心内膜床欠損症〔房室中隔欠損症〕、心室中隔欠損症、心房中隔欠損症、動脈管開存など)に大別される。
 なお、先天性心疾患患者の急性合併症について、低年齢では低酸素症や心不全発作が多く、成人では心臓修復術後の瘢痕や組織繊維化による不整脈が多い。また、歯科治療にかかわる合併症として感染性心内膜炎のリスクが高く、歯科治療中はこれらに注意しなければならない。