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排膿散及湯

【読み】:はいのうさんきゅうとう
【書籍】: ザ・クインテッセンス 2019年 12月号
【ページ】:138

キーワード解説:

 排膿散及湯は、皮膚粘膜の化膿性炎症に用いる処方の一種である。「金匱要略」の排膿湯と排膿散とを合方したことから排膿散及湯と称される。この処方は「東洞経験方」収載の処方に基づいてつくられた。 
 排膿散及湯の構成成分から、芍薬、甘草、桔梗には鎮痛作用があり、疼痛を緩和する作用もある。また、生姜、大棗には鎮静作用がある。さらに、甘草の主要薬効成分であるグリチルリチン酸には強い抗炎症作用がある。このように、排膿散及湯は、通常の抗菌薬とは異なる抗菌作用をもち、鎮痛、鎮静、抗炎症作用をもつ生薬が配合されている。
 枳実や芍薬、甘草などは炎症や痛みをやわらげる。とくに、主薬の桔梗は重要であり、排膿をうながす作用があるといわれ、かつマクロファージの貪食能亢進作用によって抗菌作用を発揮するとされている。