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歯周パック

【読み】:ししゅうぱっく
【英語】:periodontal pack
【書籍】: 図解! 歯周外科を用いた歯肉縁下う蝕の治療手順
【ページ】:71

キーワード解説:

 歯周パックとは、歯周外科治療などを行った際に、術直後の創面を保護する目的で行う処置のことである。たとえば、歯肉弁根尖側移動術(Apically Positioned Flap:APF)や遊離歯肉移植術(Free Gingival Graft:FGG)などにおいて、術直後は歯間部の歯槽骨が露出するために必ず歯周パックを行う。とくに術後1~2週は、歯肉弁や移植片との骨膜上の結合組織との血管吻合において重要な時期であるとされており、この時期の歯周パックの緩みや脱落は組織の生着を阻害するおそれがあるため、緩まない歯周パックを行うことが求められる。歯周パックは1週間ごとに取り外し、術部を確認する。歯周組織の治癒や患者の疼痛、出血の有無などをみながら、歯周パックを取り除く時期を決定する。