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言語聴覚士(ST)

【読み】:げんごちょうかくし(えすてぃー)
【英語】:Speech Therapist (ST)
【書籍】: 新版 開業医のための 摂食嚥下機能改善と装置の作り方 超入門
【ページ】:100

キーワード解説:

 言語聴覚士(以下,STと略)は、国家資格制度がなかった1960年頃から、歯科医師や形成外科医、耳鼻咽喉科医とチームを組んで、口唇・口蓋裂児の哺乳や食事、構音障害、共鳴異常、小児の吃音、機能性構音障害、言語発達遅滞、聴覚障害などの問題に取り組んできた歴史がある。1997年に「言語聴覚士法」が成立して国家資格となると、それまでの医療に限らず、「摂食嚥下」、「成人の言語・認知」、「発声発語」等の専門職として保健、福祉、教育の分野においても活躍の場が広がっている。2018年3月時点での有資格者数は3万1,000名を超え、70%以上が病院などの医療関連施設に所属する。小児から高齢者まで摂食嚥下障害領域でのニーズが高まるなかで、歯科医師はSTとの連携により、摂食嚥下障害、構音や共鳴の障害などに対する口腔内装置の適応の評価について、STから具体的な意見、提案を聞くことができるメリットがある。