キーワード
キーワード解説:
現在のセラミックインレーは、製作法によりプレッサブルセラミック(いわゆるプレスセラミック。加圧成型用セラミック・ガラスセラミック)とマシナブルセラミック(ブロックから削り出すタイプ)に大別できる(長石系陶材を築盛して製作する場合もあるが、近年では強度の問題があり少なくなった)。前者は二ケイ酸リチウム・リチウムシリケートガラスセラミック・アパタイトセラミックなどを材料とし、曲げ強度は380~460MPaである。また後者はCAD/CAM用ジルコニアブロックやCAD/CAM用二ケイ酸リチウムブロックなどであり、曲げ強度は550~1,200MPaである。ジルコニアブロックは、ガラスセラミックに比較して製品によって曲げ強度の幅が大きい。これはジルコニアのデメリットであった審美性に劣る点を補うために高透光性のジルコニアが開発・市販されたためで、透光性が高い材料ほど曲げ強度が低くなることによる。