キーワード解説：

　歯科医師の長縄拓哉は、病院や在宅医療、訪問看護の現場で行う基本的な口腔ケアの技術や知識を「ベーシックオーラルケア（Basic Oral Care：BOC）」と定義している。基本的な口腔ケアは、厚生労働省「医師法17条、歯科医師法17条の解釈について」の通知の中に、「その規制の対象とする必要がないもの」として明記されており、「重度の歯周病等がない場合の日常的な口腔内の刷掃、清拭において、歯ブラシや綿棒または巻き綿子などを用いて、歯、口腔粘膜、舌に付着している汚れを取り除き、清潔にすること」とある。これらは歯科医師や歯科衛生士だけでなく、看護師、介護士、自宅でご家族の介護者など、誰もが行える基本的なケアを指す。