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キーワード解説:
白虎加人参湯は、からだのほてりやかゆみをしずめる漢方薬。のどの渇きをいやす働きもあり、歯科では口腔乾燥症の病名で処方が可能である。口渇のほか、舌痛症をはじめとした灼熱感の随伴症状がみられる場合に処方される。組成は、熱や炎症をとる強い作用のある石膏、熱をさます知母・粳米、滋養・滋潤を与える人参、緊張を緩和させる作用のある甘草の5種。熱をとる方剤であることから、虚弱な人、からだが冷えやすい人、胃腸が弱く食欲不振や下痢などを起こしやすい人には慎重に用いる必要がある。同じく口腔乾燥症の病名で歯科の処方が可能な漢方薬に五苓散(口渇、むくみ、めまい、頭痛がみられる場合に処方)があげられる。