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Papilla Preservation Technique - Palatal V-shape (PPT-PV)

【読み】:パピラプリザベーションテクニック-パラタルヴィシェイプ
【英語】:papilla preservation technique - palatal V-shape
【書籍】: 歯周再生療法を成功させるテクニックとストラテジー
【ページ】:90

キーワード解説:

 Papilla Preservation Technique - Palatal V-shape(PPT-PV)とは、Murphyが報告したGTR法のために考案した、口蓋側にV字の切開線を入れる歯間乳頭保存術である。上顎では口蓋側からの外科的アプローチが容易なことから、あるいは前歯部では審美的な観点から、このテクニックを用いることが多い。口蓋からの切開は、切開部の壊死が生じた場合でも、乳頭部が陥没することが少ないと考えられている。歯間乳頭の幅が2mm以上あり、下部鼓形空隙が小さい場合にこのV-shapeを応用する。口蓋側のV字の切開線は、骨欠損の上を通らないように設定する。
【PPT-PVの適応症】
①上顎前歯部の歯間部の骨欠損部に応用する。
②歯間乳頭の幅が2 mm以上、歯間鼓形空隙が狭い場合に用いる。
③口蓋側に骨欠損が広がっている場合は、唇側からのアプローチPapilla Preservation Technique - Buccal approach(PPT-B)あるいはSimplified Papilla Preservation Technique (SPPT)のほうがよい。