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エッジロス

【読み】:えっじろす
【英語】:edge loss
【書籍】: QDT 2020年 6月号
【ページ】:126

キーワード解説:

 エッジロスとは、模型用スキャナーや口腔内スキャナーによる被測定物の縁端(=エッジ。臨床ではフィニッシュラインなどに相当)のデータが欠落し、いわゆる「なめられた」形態になってしまう現象を示す語。現在歯科で用いられている各種スキャナーは、被測定物の形態を微細な三角形(トリゴン)の組み合わせとして表現するSTL(Standard Triangulated Language)データとして収集するが、本法(三角形)を用いるかぎりスキャナーの計測点がエッジに来ることはなく、その付近の点と点を結んでトリゴンが構成されるため、このエッジロスは構造上不可避であるとされている。実際にはエッジ部にトリゴンを密集させることで対応が図られているが、エッジロスそのものを回避するための研究も進められており、山本による「エッジ延長法」(「QDT」2017年5月号参照)といったアナログ的な手法をはじめ、現在ではソフトウェア上でのデジタル的な解決方法が模索されている。