キーワード解説：

　オーラルジスキネジアは、口腔周囲に生じる反復性や常動性の不随意運動で、安静時に下顎を左右上下にもぐもぐと動かしたり、舌を出したりするなど、不規則な運動を無意識に行うものをいう。原因は不明な場合が多いが、抗パーキンソン病薬、向精神薬の薬剤の影響で生じることもある。歯科訪問診療にて口腔衛生管理を行う際、患者にオーラルジスキネジアが出現している場合は口腔ケア時の開口保持可能な時間が短いと考え、開口保持方法を確立させる必要がある。