キーワード
キーワード解説:
抜歯後の顎堤の吸収を抑えるために行われるリッジプリザベーションのなかで、骨補填材を抜歯窩に充填する方法を「ソケットグラフトテクニック」と呼ぶ。過去の研究を基にしたデータでは、抜歯のみで自然治癒したグループは45%もの水平的骨吸収が認められた一方で、ソケットグラフトテクニックを行ったグループでは18%しか水平的骨吸収が起こらなかった。
ソケットグラフトテクニックの一般的な術式は、以下のとおりである。①侵襲の少ない抜歯を行う、②不良肉芽を掻爬し、抜歯窩の形態を確認する、③フラップを剥離し、頬(唇)側または舌(口蓋)側にメンブレンの片端を挿入する、④抜歯窩に骨補填材をある程度のスペースを残し充填する、⑤メンブレンのもう片端を③の反対側に挿入し、骨を覆う、⑥上からクロスを描くように縫合し、固定する。