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キーワード解説:
揮発性硫黄化合物(VSC)とは、口臭の主な原因となる硫化水素、メチルメルカプタン、ジメチルサルファイドなどを指す。新陳代謝ではがれ落ちた粘膜の角化上皮や、歯周病で発生した血液成分などのタンパク質を口腔内細菌が分解することで、システインやメチオニンなどの硫黄を含むアミノ酸が生成され、そこからガスとして発生すると考えられている。発生するにおいの強さは口腔内の清掃状態や細菌の種類、唾液分泌量などによって異なる。なお、口臭にはVSCのほか、全身疾患が原因で産生した物質が含まれていることもあり、実際には原因を1つに特定できることは少ない。