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ストレプトコッカス・サングイニス

【読み】:すとれぷとこっかすさんぐいにす
【英語】:Streptococcus sanguinis
【書籍】: nico 2021年 3月号
【ページ】:36

キーワード解説:

 ストレプトコッカス・サングイニスとは、レンサ球菌属のグラム陽性菌。口腔内の常在菌約150種のなかでも、デンタルプラークや唾液にもっとも多く確認される。
 ストレプトコッカスとは、「しなやかに連なる球状の細菌」の意であり、顕微鏡下で観察すると、丸い菌が数珠上に連なる様子が見られる。また、サングイニスとは「血液」を意味し、血液中で発見されることからこの名がある。
 口腔内のストレプトコッカス・サングイニスは、過酸化水素やバクテリオシンというタンパク質を出し、口腔内に侵入する外来の細菌を攻撃するため善玉菌とさえ呼ばれることもある。
 ところが口腔から血流に乗じて体内に侵入すると、心臓弁膜の傷やステント、人工関節などに付着してバイオフィルムを生成し、細菌性心内膜炎や難治性の感染症などの原因菌となるため、とくに易感染性宿主においては口腔内のプラークコントロールが重要となる。