キーワード
キーワード解説:
オールセラミックスにおける陶材築盛テクニックのひとつ。メタルセラミックスの時代は、支台歯をメタルコーピングで覆い、メタルの影響を隠すために陶材を厚く築盛してクラウンを製作するテクニックが主だった。その後、二ケイ酸リチウムセラミックスやジルコニアが使用されるようになることでオールセラミックスの時代に変化していくものの、当初のジルコニアは白く不透明でその使用用途はメタルコーピングとほぼ変わらなかった。一方、ジルコニアよりも透光性が高い二ケイ酸リチウムセラミックスにおいては、フェイシャルカットバックテクニックと呼ばれるコーピングを厚くして唇側のみをカットバックして陶材の築盛量を抑えるテクニックが当初から行われていた。現在は、高透光性ジルコニアやマルチレイヤージルコニアが開発されたことにより、ジルコニアにおいてもフェイシャルカットバックテクニックが用いられるようになっている。