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上顎前歯部歯槽骨切り術

【読み】
じょうがくぜんしぶしそうこつきりじゅつ
【英語】
maxillary anterior alveolar osteotomy
【書籍】
顎矯正手術エッセンシャル ―ビジュアルでわかる顎変形症の手術のポイントとトラブルの対処―
【ページ】
34

キーワード解説

 歯槽性上顎前突症に対して、前歯部の咬合や審美性の改善を目的に行われる手術法。本術式は、臼歯部の咬合関係が正常で前歯部のみに異常がある場合に用いる術式で、小臼歯(上顎第一小臼歯のことが多い)を抜歯し、抜歯後の空隙を利用して歯槽骨切りを行い、前歯部歯槽骨片を後方に移動させるものである。前歯部歯列だけでなくA点、前鼻棘を含む前歯部歯槽骨を後方や上方に移動させたり、歯軸を改善させることが可能であるため、鼻唇角が改善され、上唇部の審美的改善が大きい。上顎単独でも行われるが、日本人に多いとされる歯槽性上下顎前突症の成人症例に対して、下顎前歯部歯槽骨切り術と併用されることが多い。