キーワード
キーワード解説:
偽アルドステロン症の主な原因は、甘草含有の漢方薬・食品・酒・菓子の多量摂取で、甘草の主成分グルチルリチンが腎尿細管の11β-hydroxysteroid dehydrogenase を阻害して、過剰コルチゾールがアルドステロン受容体と結合し、アルドステロン様作用を発揮、偽アルドステロン症を起こす。偽アルドステロン症では、低カリウム血症、浮腫、ミオパチーが生じ、脱力感、筋力低下、筋肉痛、四肢痙攣、麻痺、高血圧などの症状が現われる。症状出現後は、疑惑薬物や食品を中止し、血中カリウム値・CPK・血中や尿中ミオグロビンを測定して低カリウムを補正する。なお、利尿薬を併用すると、発症を促進させることがある。