キーワード
キーワード解説:
ゼオライト、炭酸カルシウムなどを数十から数百㎛の大きさに造粒した顆粒状清掃剤が配合された歯磨剤のこと。歯ブラシの毛先が届きにくい歯間部などでの清掃効率を高めるとされている。しかし近年、マイクロスコープの普及にともなって、顆粒配合歯磨剤の使用者においてブラッシング直後に歯周ポケットやインプラント周囲溝に顆粒の残留を認めることがある。とくに、炎症の認められる歯周ポケットでも顆粒が発見されることから、残留した顆粒が歯肉の炎症の原因になっているのではないかと懸念されてきた。しかしながら顆粒は、無機成分で歯周病関連細菌のエネルギー源になることはない。また、顆粒配合歯磨剤の歯肉への影響を調べた複数の研究においても、顆粒が歯肉の炎症の原因となる根拠は認められていない。