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Minimally invasive resorbable membrane pouch technique

【読み】:みにまりーいんべいしぶりぞーばぶるめんぶれんぱうちてくにっく
【英語】:minimally invasive resorbable membrane pouch technique
【書籍】: Quintessence DENTAL Implantology 2021年No.4
【ページ】:10

キーワード解説:

 船登が考案した、簡便・安価・低侵襲を目的とした内側性・水平GBR(骨再生誘導法)のテクニック。おもに頬側骨がすでに失われている部位に適用され、他の術式と比較して裂開のリスクが低いこと、角化歯肉の幅や厚みの減少を抑制できることなどがメリットとなる。
 具体的な術式としては、まず頬側の1歯程度離した箇所に縦切開を入れて部分層弁剥離を行い、インプラント埋入部位においても歯肉-歯槽粘膜境(MGJ)のわずか下方から部分層弁を形成する。舌側(口蓋側)も同様に1歯離した近心側から縦切開を入れ、こちらは全層弁で剥離を進める。インプラント埋入後、頬側に必要な幅まで骨補填材を充填できるように骨膜を剥離し吸収性メンブレンを設置、吸収性縫合糸にて骨膜側から骨膜と縫合する。その後、パウチ状になった吸収性メンブレンと頬側骨に骨補填材を充填する。縫合は弁のテンションを下方にかけないように、水平マットレス縫合を可能な限り高い部位に行う。