キーワード解説：

　Linkevičius（リトアニア、ビルニュス大学教授）が提唱するインプラント補綴装置に関する考え方。インプラント補綴装置に使用される二酸化ジルコニウム（ZrO²）には、細菌が付着しにくい、プラークが蓄積しにくい、軟組織および上皮細胞が付着しやすい、さらに歯周ポケットを減らすなど多くの長所をもつ。しかしながら、ジルコニアベースの補綴装置であるのに、ジルコニアが組織と接触させないように製作されることがあり、これを「ジルコニアなきジルコニア（zirconia without zirconia）」と呼んだ。Linkevičiusは、歯肉縁下のジルコニアの部分をセラミックスで覆うような「ジルコニアなきジルコニア」補綴装置は製作するべきではないとしている。