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upward motion scissors technique

【読み】:あっぷわーどもーしょんしざーずてくにっく
【英語】:upward motion scissors technique
【書籍】: Quintessence DENTAL Implantology 2021年No.5
【ページ】:32

キーワード解説:

 猪子が考案した、十分なフラップの伸展と血液供給が得られる減張切開の方法。ハサミの刃の片側を骨膜の下に滑り込ませ骨膜を持ち上げることで、フラップの小動静脈層を切断せずに切開ができる。一般的なメスを用いた減張切開と比べて浅い切開であるため、十分な減張量を得るためには1mm間隔で3本の切開を入れる必要がある。その第一切開は、フラップの歯肉‐歯槽粘膜境より根尖側で厚さが2mm以上ある部位へ、縦切開の断面より入れる。これは、減張切開後のフラップの厚みを残し、血液供給を確保するためである。本法は、瘢痕化した部位や歯肉の薄い部位、審美領域においても応用可能とされる。