キーワード
キーワード解説:
成人の1日あたりの尿量は、1,200~1,500mL程度が正常とされている。尿量の異常の分類に、無尿、乏尿、多尿があり、無尿は1日100mL未満、乏尿は1日100~400mL、多尿は1日3,000mL以上のことをいう。無尿・乏尿は、いずれも腎臓が関与しており、これらの状態が継続すると、腎不全に至ることがある。
無尿・乏尿は、全身疾患あるいは泌尿器疾患であり、尿意の有無がこれらを見分けるポイントとなる。尿意がある場合、泌尿器疾患である腎後性無尿・乏尿の可能性が高く、尿意がない場合は、全身疾患である腎性無尿・乏尿、あるいは腎前性無尿・乏尿の可能性が高い。